SA体験記、第5回は足立 信太郎さんです。
足立さんは2018年9月~12月まで、カナダのブロック大学に留学していました。
カナダのSA先の3大学の中でアメリカに最も近いブロック大学は、カナダのオンタリオ州南西部ナイアガラ地域の都市、セントキャサリンズに有ります。
自然に囲まれた穏やかな街であり、カナダ最大都市のトロントと比べると娯楽の誘惑が少なく、勉強や大学での交流に意識を集中できる環境に感じました。
ブロック大学ではIELP(Intensive English Language Program)というプログラムに分類され、週25時間でReading/WritingとListening/Speaking、Projectという3つの授業を受けることになります。
中でもListeningの授業は極めてレベルの高い授業と感じ、世界各国の実際のメディア音源を扱った10分程度の聞き取りの授業が印象的で、より実用英語の運用能力を身につけることができました。
さらに全ての授業において、テーマに関するディスカッションがあり、説得力を持った意見を述べる能力も養うことができます。
また、Writingの授業で課されるレポートやエッセイでは、引用や参考文献の扱い方や活用方法、書き方の基本となるルールが重視されるため、アカデミックな英語の正確な使い方を学ぶことができます。日本で書いていた自身の英語のレポートを振り返ると、その間違いように驚くばかりでした。
生活面では、リーディングウィークという1週間と少しの長期休暇があり、これを活用して私はアメリカ・ニューヨークに旅行をしたり、大学で自由に時間を過ごしていました。
ブロック大学での1クラスは、日中韓からの留学生15人程度と少人数で構成されており、そこから多くの友人を作ることができました。
また、ホームステイでは、多くの家庭がブロック大学から複数の留学生を受け入れており、ホームメイトという形でクラスメイト以外の繋がりもできるため、ホームステイに不安がある人でもすぐに馴染むことができます。
結果的に友人関係については、留学前に想像していたよりも、現地カナダの学生との交流が多く持てなかった印象ですが、私は日中韓の留学生で英語を学んでいる者同士で会話する機会の多さを好機と捉えました。
学んでいる者同士だからこそ分かる感情や、感覚を分かち合うこと、何よりも会話を続けることで双方がメリットを受けるため、より会話が発展しやすく、楽しむことができました。
日中韓という隣国同士での友人関係だからこそ、親近感を持ってディスカッションができるという利点もあり、結果的に語学力向上と異文化理解に繋げることができました。