【卒業生インタビュー・及川静香さん】 「後編 ゼミに影響を受けた生き方とは?」

卒業生インタビュー 及川静香さん  「後編 ゼミに影響を受けた生き方とは?」

前回に引き続き、及川静香さんのインタビューです。今回は及川さんのキャリアについて紹介します。現在、及川さんはリノベーションを手掛けるブルースタジオで勤務しながらも、ベンチャー企業で副業もしています。また、映画配給会社、英会話学校、大手不動産ディベロッパーなどでのお仕事も経験されています。副業を始めたきっかけやこれまでのキャリアについて伺ってきました。

Q1.いくつか転職を経験されていると思いますが、差し支えのない範囲で転職理由を教えて頂けますか?

興味を持って入社しても、会社の状況が変わったり、もっとチャレンジしたいなと思ったり、そんな背景で転職しています。
私の場合何度か仕事を変えていますが、転職をきっかけにさらに世界が広がり、より好きな仕事ができているように思います。

Q2.国際文化学部で学んだことは、現在の仕事(ブルースタジオでの広報やプロモーション)でどのように活かされていますか?

「価値を伝える」ことや「コミュニケーション」の部分で役に立っています。
ゼミでは19世紀末から20世紀半ばごろのアートとその社会的背景を学んでいました。具体的に言うと、あるアート活動について、どういう歴史の上に、どんな目的で生まれたのか。どのようにメッセージを発信し、どんなインパクトを与えたのか、といった内容です。
今の仕事では、リノベーションした家族の暮らしを写真におさめ、webサイトなどで発信し、家作りを考えているお客さんやメディアに届ける、ということをしていますが、他社との違いの出し方や、リノベーションの楽しさをどうやって世の中に届けるか常に考えています。
辿ってみると、それはゼミで勉強した社会とのコミュニケーションの取り方がベースになっていると思います。

Q3.いくつか転職を経験されていると思いますが、今までの仕事(現在の仕事)で国際文化学部で学んだ知識が活かされた経験はありますか?

現在の広報の仕事が一番活きていると思います。また、SAで身に着けた英語や外国人とのコミュニケーション方法は、英会話学校や不動産デベロッパーでの仕事でも役に立ちました。

Q4.現在、副業としてベンチャー企業で勤務されていると伺ったのですが、仕事内容などを教えて頂けますか?

出向制度を活用して、社外に人材を送り、自社とは異なる環境で経験を積むことで個人の成長を促す「レンタル移籍」というサービスを提供するベンチャー企業で働いています。今は大企業からベンチャー企業に出向させる事例が多く、ベンチャー企業での経験を活かして、新規事業を創出することが期待されています。私はここで週1日程度レンタル移籍者同士のコミュニティづくりやイベントなどの仕事をしています。

Q5.ベンチャー企業での勤務を始めようと思ったきっかけはありますか?

リノベーションの仕事はすごく楽しくやりがいがありますが、一方で、私自身80歳まで働きたいという思いあり、今後の長いキャリアをどう歩んでいこうか考えていました。そんな矢先、今のベンチャーの社長とランチをする機会があり、いろいろ話をする中で、パラレル(※1)で働いてみることになりました。
長く働くことを考えた時に、もっと多様なスキルや人脈を身につけたいと思ったことがきっかけです。

※1 パラレル:パラレルキャリアのこと。本業を持ちながらボランティア活動や別企業での勤務などの第2の活動をすることにより、自らの可能性を広げる働き方のことである。

Q6.現在のキャリアに影響を与えた大学時代の経験などがありましたら、教えてください。

ゼミでアートを学ぶにつれ、自分も「ライフ」と「ワーク」が寄り添う仕事をしたいと思うようになりました。アートに情熱を燃やし、社会にインパクトを与え次の世の中を作ろうとした人たちを知るにつれて、ただ仕事と割り切るのではなく、好きなこと・やりたいことをして、それが世の中のためになるという働き方をしたいなと。それが今でも自分の軸になっています。

Q7.国際文化学部を志望する高校生の方へメッセージをお願いします。

SAはすごく良い機会で、自分が行った国だけでなく、他の国に行った人とも交流がもてるので自分の視野が広がります。一人で留学するのとは違った経験ができますね。
また、ゼミや授業を通して一緒に学びじっくりと話し合えるのもすごく大きな魅力です。
人数がそんなに多くないので、学部全体でなんとなく知り合いみたいな感じになってますよね。規模間的な良さもあると思います。

森村ゼミの皆さんと及川さん

及川さんありがとうございました!

ゼミでの学びが仕事やキャリアにつながっているというお話しから、大学での学びは卒業後の生き方の軸にもなると思いました。また、パラレルキャリアのように社会人として新しいことに挑戦する大切さも感じます。
今回の及川さんのインタビュー全体を通して、国際文化学部では語学以上のことが学べ、それらが卒業後の仕事や生き方で活かされているということを知っていただけたらと思います!

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