2017.4.22 牧内博幸ドミニカ共和国大使講演会「わが飯田、法政大学、バルセロナ、そしてドミニカ共和国」開催レポート

2017年4月22日、牧内博幸ドミニカ共和国大使の講演会が開催されました。
このイベントは、牧内大使が長野県飯田市(=SJ国内研修の実施地)の出身で、法政大学二部文学部英文学科で学んだあと外務省に入省、昨年まではバルセロナ(=SAスペイン留学先)の総領事を務めるなど、本学部と多くの接点があることを契機に企画されました。
大使と学生との交流の場ともなることを目指した本企画では、まずSJで飯田に行った韓国留学生キム・ジュアさんから人形文化に関する報告を、
またSAと私費留学でバルセロナに学んだ中目彩子さんから、スペイン音楽をジェンダーの視点で考える発表をしてもらいました。
次いで、牧内大使の講演に入り、生い立ちから始まって、とくに外務省入省後のスペイン語圏各勤務地での観察が語られました。昼間働きながら夜間に本学に通った際の苦労話や、その中で機会を着実に捕まえていった様子、中南米に勤務する外交官としての水面下での行動(人質救出など)や、キューバのカストロはじめ、接点のあった個々の政治家に対する人物評など、興味深いエピソードがたくさんありました。
会場には本学の学生・教員のほか、飯田・下伊那出身者、本学同窓生、スペインや中南米関係者など、30人あまりが集まりましたが、大使の気取らない人柄と、経験に裏打ちされた率直なお話に、各自が新たな知見や生き方のヒントを汲み取ったひと時でした。
以下は、企画した二人の教員からの感想です。

髙栁:まだ行ったことのない中南米が身近になりました。講演で触れられたドミニカ移民について、戦前の満州移民や同時代の北朝鮮帰国事業とも絡めながら、今後さらに追ってみたいです。
大西:机上の空論ではなく、スペイン語圏の最新情報を織り込んだ貴重なお話は、外交の最前線で活躍しておられる大使の熱い息づかいが伝わってくるものでした。すばらしかったです。

【関連リンク】
法政大学 国際文化学部Webページ
FICオープンセミナー「牧内博幸ドミニカ共和国大使講演会「わが飯田、法政大学、バルセロナ、そしてドミニカ共和国」」開催について(2017年4月5日掲載)

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