2017.5.18 「生明俊雄先生 講演会『ヒット曲はどのように作られてきたのか― レコード産業における音楽制作&マーケティングのあり方とその変遷 ―』」開催レポート

5月18日(木)、講師に生明あざみ俊雄先生をお迎えし、FICオープンセミナー「生明俊雄先生講演会『ヒット曲はどのように作られてきたのか ― レコード産業における音楽制作&マーケティングのあり方とその変遷 ― 』」が行われました。
生明俊雄先生

講演のテーマはズバリ「ヒット曲はどのように作られてきたのか」。「ヒット」の影には宣伝その他の仕掛けが必ず存在しますが、生明先生によると、日本で最初の「ヒット曲」である『カチューシャの唄』(1914年・大正3年)には、すでに現在の「タイアップ」「メディアミックス」と呼ばれるような現象が起きていたとのこと。ちょっと驚きです!

 

スクリーン上は『カチューシャの唄』作曲者の島村抱月

会場には、国際文化学部を中心に本学の学生、さらには学外からの参加者もあわせて多彩な顔ぶれが集まり、講師のお話に熱心に耳を傾けていました。

 

講演会の様子
講演会は終始なごやかな雰囲気で進みましたが、レコード会社での勤務のご経験を踏まえた生明先生のお話には、大変説得力がありました。とりわけ音楽制作の現場に関するお話、音楽産業の現状・要因分析からは、音楽とは人間が作っているのだということが強く伝わってきました。

 

質疑応答の様子
音楽CDの売り上げの不振やテレビの音楽番組の減少が伝えられる今日、アーティストたちは果たして幸せなのでしょうか?私たちの追究はまだまだ続きます。
(文責:林志津江)
2017年度